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青年法律家協会・弁護士学者合同部会設立50周年集会

本田雅和|2020年10月12日12:01PM

【「君を守るぞ」駆け付ける 法曹と記者の連帯も必要】

阪口弁護士の同期修習生として、罷免事件の直後から阪口復職運動に尽力してきた梓澤和幸弁護士(77歳)=東京弁護士会=も登壇し、司法修習終了の日に目の前で友人を罷免された悲痛な体験とともに、「法曹とジャーナリストの連帯」という、もう一つの重要な論点を指摘した。

「弁護士が大きな社会問題に取り組むとき、問題を広く知ってほしいと記者と連帯することがあるが、そこに留まっていていいのだろうか」

梓澤弁護士は、NHKの「日本軍慰安婦」特集番組への自民党の政治介入問題で、これを告発した朝日新聞への激しいバッシングの最中に、「がんで入院中だった新聞社の中堅幹部が(病院をぬけ出して)訪ねてきて『最前線で孤立している記者を(リーガルアドバイザーとして)守ってやってほしい』と密かに頼まれたこと」や、「ある新聞社の記者が正月休みに突然やって来て、社幹部による『記者の社外言論活動への抑圧』を訴えて支援を頼まれ、『報道機関による言論活動規制』として問題化し、改善に取り組んだこと」などを明かした。

梓澤氏は「弁護士が弾圧されたときは、弁護士会や青法協など、支えてくれる組織もある程度は整っている。しかし、記者たちには労組があっても、すぐに駆け付けて『君を守るぞ』という態勢にはまだまだなっていないと実感する。激流に抗して苦しんでいる記者に『仲間としてともに歩む』という、そこにも、弁護士としての大きな役割があるのではないか」と呼びかけた。

聴講した若手法曹の中には、「先輩たちのこうした闘いのうえに私たちの現在があると思うが、今なお、青法協というだけで『政治的だ』と言われたり、司法修習で意見を言うこと自体を避けたりする空気がある」と話していた。

(本田雅和・編集部、2020年9月18日号)

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