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朴元淳ソウル市長自殺か 
市民団体「セクハラ疑惑の解明を」

文聖姫|2020年8月6日11:18AM

ソウル市庁前に設けられた朴元淳市長の祭壇前で黙祷する人々。(写真提供/AP・AFLO)

朴元淳ソウル市長が7月10日未明、大統領府の裏にある山中で遺体で発見された。9日午後5時20分ごろ、朴氏の娘が父親と連絡が取れないと警察に通報してから約8時間後だった。ソウル市は10日、朴氏の遺書を公開しており、自殺とみられる。朴氏の告別式はソウル特別市葬として13日、オンライン形式で営まれた。来年4月7日の補欠選挙まで徐正協行政第1副市長が職務を代行する。

「ハンギョレ」電子版7月10日付によると、朴氏が行方不明になる前日の8日、元秘書のAさんが朴氏のセクハラ容疑に関する告訴状を警察に提出、告訴人の調査が翌日未明まで行なわれた。Aさんは弁護士同席で行なわれた警察の取調べで、秘書として働き始めた2017年以降、朴氏による強制わいせつ行為が続いていたことなどを述べたとされる。

ただし、朴氏が死亡したことにより、セクハラ疑惑の捜査は公訴権がなくなり、終結する。

1956年、慶尚南道昌寧で生まれた朴氏はソウル大学校1年生だった75年に朴正煕独裁政権反対デモに加わったことで投獄され、大学から除籍された。その後、檀国大学校を卒業し、80年に司法試験に合格した。82年に検事に任用されたが、1年で辞め、弁護士に転身。人権派弁護士として、『マル』誌報道指針事件、ソウル大学校シン教授セクハラ事件などを担当した。韓国で初めてセクハラが法廷で裁かれたシン教授事件では、被害者勝訴に導いた。市民運動家として参与連帯設立を主導し、95年から2002年まで事務処長を務めた。11年の初当選以来、3期連続でソウル市長を務めていた(「ハンギョレ」電子版7月11日付)。

一方、Aさんを支援する市民団体と弁護士らは13日に会見を開き、正しい捜査を通じて真実を明らかにするよう主張した(「聯合ニュース」7月13日付)。

(文聖姫・編集部、2020年7月17日・24日合併号)

 

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