考えるタネがここにある

週刊金曜日オンライン

  • YouTube
  • Twitter
  • Facebook

【タグ】

バリバラが上等!

小室等|2020年6月20日3:09PM

十九人が殺された事件の裁判
植松被告の言葉の意味を
僕はまだよく理解できずにいる
「重度障害者は 存在自体が不幸をつくる」
「意思疎通ができない人は人間じゃない」
こうも言った
「僕はあまり役に立つ人間ではなかったです」
彼だけが特別か?
そうじゃない
「障害者は子どもをつくるな」
そんな法律が最近まであったこと
知っていますか?
「不良な子孫の出生を防止する」
とした法律の下
「悪質遺伝をもっている人は
社会の経済を破壊し
秩序 安寧を乱す」
と言われ
しばしば本人の意思に反して
不妊手術が行われた
被害者は 全国に二万五千人
一部の異常者がやったこと?
もう過去のこと?
違う
そこにも
ここにも
今も 内なる優生思想はある
植松聖を
罰したとしても
彼を生んだ社会は
そのままここに
残っている

【タグ】

●この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • Hatena
  • google+
  • Line

電子版をアプリで読む

  • Download on the App Store
  • Google Playで手に入れよう

金曜日ちゃんねる

おすすめ書籍

書影

黒沼ユリ子の「おんじゅく日記」

ヴァイオリンの家から

黒沼ユリ子

発売日:2022/12/06

定価:1000円+税

書影

エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)

発売日:2019/07/29

上へ