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国際女性デーのフラワーデモ
長崎では元記者が警察幹部からの性暴力被害を告白

西岡由香|2020年3月13日5:30PM

性暴力と、性暴力に対する不当判決に抗議するフラワーデモが19年4月11日に東京と大阪で始まり1年。毎月、開催場所を増やして各地で続けられ、3月8日の国際女性デーには全国47都道府県で開催される予定だった。新型コロナウイルス感染拡大を警戒して各地で延期や中止、オンラインでの開催になる中、実施された長崎市のフラワーデモには約50人が参加。メディアもつめかけた。

「2月に東京のフラワーデモで自分の被害を話したら、記者の女性が自分たちも性被害にあっていると打ち明けてきた。今日はマスコミもたくさん来られているので、報道の現場から変えていってください」と話す元記者(右端)。(撮影/西岡由香)

長崎の報道機関に所属する女性記者が07年に長崎市幹部から取材中に性暴力を受けたうえ、男女関係にあったと虚偽のうわさを流されるなどの二次被害も受けた件で長崎市を提訴中だが、その代理人、中野麻美弁護士が発言。「日本は男女平等指数が非常に低いが、男性が実権を握っている社会では、女性記者への暴力がなかったことにされていく。暴力のもとで報道の自由も市民の自由も否定されていく。この責任を明らかにしないで長崎市に平和は来ないと思う」と市の姿勢を厳しく批判した。

1993年に長崎市で警察幹部から性暴力を受けたという元記者の女性もマイクを握り、「飲み物に睡眠導入剤を入れられ、被害にあった。加害者からは公表するなと脅され、上司に相談するとこの経験を活かして記者として成長しろと言われた」と告白。その後会社を辞め、以来九州に近づくのも怖かったが、「来てみようと思ったのはフラワーデモがあったから」だという。当時を知る先輩格の男性記者は「加害を生み出したのは我々男社会の責任。裁判所も偏った判決を出す。これを変えるためには男が変わること。被害者の声を聞くこと」と話した。

性暴力やハラスメントなどの被害者やその家族、支援者らが語る場となり、共感の輪が広がったフラワーデモ。3月で一区切りとなるが、今後は各地の判断で開催される。
(西岡由香・漫画家+編集部、20年3月13日号)

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