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『少年ジャンプ』“ヒロアカ”が炎上 
海外同時展開の留意点とは

岩本太郎|2020年2月28日12:03PM

『週刊少年ジャンプ』2月3日発売号。(撮影/編集部)

『週刊少年ジャンプ』の人気連載作品「僕のヒーローアカデミア」が、作中に登場するキャラクターの名前をめぐって“炎上”した。

“ヒロアカ”の愛称でも親しまれる同作品は表題の通り「ヒーロー」たちの闘いがテーマ。その敵役として、2月3日発売号に掲載の回には「志賀丸太」なる人物が登場した。総合病院の院長だが、実は院内の一室で敵役たちを密かに製造している人物――といった設定。この「丸太」という名前が、第2次世界大戦中に旧日本軍の731部隊(関東軍防疫給水部)が捕虜を人体実験対象者に用いた際の呼称「マルタ(丸太)」を連想させるとの指摘が上がり、一気に広まった。『少年ジャンプ』編集部、作者の堀越耕平さんは発売当日に「お詫び」を公式のサイトやツイッターで発信。《作者や編集部にはそのような意図はありません》(同誌編集部)、《ご指摘のお声を重く受け止め、今後は名前を差し替えさせていただきます》(堀越さん)と表明し、7日には集英社も《中国をはじめとする海外の読者の皆様に不快な思いをさせてしまいました》と公式サイトで謝罪した。

【中国での影響拡大を懸念】

ネット上には物事を、時に牽強付会に結び付けてでも論うユーザーが数多いる。編集者が事前チェックできなかった点も含めて批判されるのは致し方ない。他方、指摘されて表現を変えることへの批判もあるが、作品の意図が瑕疵により上手く伝わらないのは作者にも本意ではなかろうし、やむをえぬ措置だったとも思える。ただ、今回むしろ新たな悩ましい課題として浮上したのは別の部分だ。

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