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総理会見は虚偽じゃないか--追及!「桜」疑惑

片岡伸行|2020年1月28日3:19PM

「市民も被害者」

「桜を見る会」追及本部のヒアリングで現状報告をする「『桜を見る会』問題の真実を求める下関・長門市民の会」共同代表の豊嶋耕治さん(写真前列左端)、「桜」疑惑に火をつけた田村智子参議院議員(同中央)=1月7日、国会内。(写真撮影/片岡伸行)

豊嶋共同代表は「回答拒否」の現場には行かず、同じ日の夕、東京・永田町の国会内で行なわれた「桜を見る会」追及本部のヒアリングに出席。質問書提出から回答拒否に至るまでの概要を報告し、地元市民としての思いを述べた。

「地元としてこのままにしておくわけにはいきません。市議の1人は『前夜祭の受付には20人くらいいた』と言い、一方で参加した市民は『2、3人しか受付にはいなかった』『受付には安倍事務所の秘書が1人いた』と食い違っています。数百人を受け付けて、参加者名簿をチェックしながら領収書を渡すには2、3人の受付では無理でしょう。会として今後も調査を続けます。国会での全容解明に少しでもお役に立てれば」

別の地元市民がこう明かす。

「かつて参加した市民は7万円を払ってバスで東京に行き、そのまま前夜祭の会場に入ったと言います。ツアーだから新宿御苑の『桜を見る会』も込み(の料金)だと思っていたそうです。今回の問題発覚で、あれは税金を使った行事だったのかと初めて知ったそうです。自分が〈功績・功労のある人〉として招待されていたとは思っていなかったし、事前に説明を受けていたらお断りをしていたのにと、情けなさそうに話していました。ある意味、市民も被害者です。市民にそんな負い目を感じさせておいて、きちんと説明しないなんて、安倍さんはひどい」

これが事実なら「桜を見る会」を「後援会活動」に利用してきたことは明らかだ。筆頭秘書が「いちいち報告しない」この地元の声を、安倍首相はどう聞くのか。

(片岡伸行・記者。2020年1月17日号)

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