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臨時増刊号製作中
「まるごと山本太郎」

植村隆|2020年1月13日12:05PM

(過去記事です)弊社の『臨時増刊号 まるごと山本太郎れいわ新選組』が売れています。読者から「制作のウラ話」を知りたいなどの要望が寄せられたため、臨時増刊号の製作中(2019年11月)に『週刊金曜日』に掲載したコラムを紹介します。

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手作り臨増見本を、これまでの臨増の上に置いた。(撮影/植村隆)

「ネット書店から大量の注文が来ているんだけれど、応じられないなあ」

2019年8月下旬、業務部長の町田明穂が困っていた。7月の参院選で2人の候補者を当選させるなどブームを巻き起こした「れいわ新選組」代表の山本太郎さんを特集した本誌8月23日号が爆発的に売れ、ネット書店で品切れとなったのだ。かといって週刊誌の増刷は容易ではない。

同号の表紙は、演説する山本さんを撮影した写真家の薄井崇友さんの作品。特集は、中島岳志・本誌編集委員が、山本さんに単独インタビューした記事や、山本太郎現象をテーマにした中島さんとノンフィクションライターの石戸諭さんの対談で成り立っていた。

中島さんはインタビューの冒頭で、「政治学者として、『日本でこれまで見たことない現象が起きている』」と語っていた。山本さんは、次の衆院選では(1)野党共闘・野党統一候補、(2)共通の目玉政策として消費税減税――を挙げていた。

中島さんは石戸さんとの対談で、山本さんについて、「リベラル陣営としては得がたい人物を得た」としながらも、「昭和維新運動との類似性も感じます」として「取扱注意」と指摘する。その上で、「落ち着いたタイプの政治家とタッグを組めれば、リベラル陣営は政権交代のビジョンが描ける」と話している。山本太郎現象についての見事な分析が込められた特集だ。

町田は「3000冊以上の注文があったが、送れたのはその2割」と残念がる。希望に応じられず、申し訳ありませんでした。

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