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「桜」ショック下の高知県知事選で野党統一候補が善戦 
野党共闘の進化に手応え

横田一|2019年12月25日5:38PM

野党共闘の進化を印象づけた高知県知事選。(撮影/横田一)

3期12年の尾崎正直知事(52歳)の後任を選ぶ高知県知事選が11月24日に投開票され、前大阪府副知事の浜田省司氏(自公推薦、56歳)が約17万3000票を獲得、野党統一候補(立民県連・国民県連・共産・社民推薦)の共産党県委員・松本顕治氏(35歳)に約6万2000票差をつけ初当選した。

メディアが「桜を見る会」を連日報道する逆風下、岩手県知事選と埼玉県知事選に続く3連敗を食い止めたことに下村博文選対委員長(自民)は「国政のマイナスの影響は払拭できた」。一方、野党は枝野幸男代表(立民)と志位和夫委員長(共産)が揃い踏み演説をするなど共闘したことから「次の衆院選にもつながる」(立民の長妻昭選対委員長)と評価した。

松本氏は7月の参院選徳島・高知選挙区では高知県内で自公候補に約1万9000票差と善戦、その戦績から県知事選でも野党統一候補となり、無所属の広田一衆院議員が選対本部長、立憲民主党県連代表の武内則男衆院議員が副本部長を務めた。共産系候補を他党が支えるという進化(深化)した共闘が成立していたのだ。

参院選よりも票差が開いたのは全方位型の県政運営で支持率8割以上の尾崎知事が8月に「4選不出馬・後継候補・高知2区挑戦」を同時に発表した策略の産物だ。「高知2区で落選して比例復活した山本有二衆院議員から自民党公認を奪取するには知事選勝利が重要」という立場の尾崎氏は、浜田氏を全面支援した。過去2回の知事選で共産党すら対抗馬を出さなかった尾崎人気に浜田氏は便乗。「桜を見る会」の悪影響を抑えた。

8月末に出馬表明の浜田氏に対して松本氏は10月中旬と大幅に出遅れた上、県民支持率8割の尾崎知事が相手候補を支援する逆風の中、県内で上記参院選並みの11万票以上を獲得したのは善戦といえる。今後の野党共闘に弾みをつける結果になったのは確実なのだ。

(横田一・フリージャーナリスト、2019年11月29日号)

 

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