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進次郎氏初入閣、ポスト安倍の権力闘争激化

鈴木哲夫|2019年10月10日10:13AM

首相官邸。(撮影/編集部)

9月11日の内閣改造では閣僚19人中17人を交代させ、うち13人は初入閣。数字だけ見れば大幅改造。小泉進次郎衆議院議員の初入閣がクローズアップされ、テレビでは連日情報番組やワイドショーなども席巻した。

だがそうした陰に隠れているが、ズラリと並ぶ顔ぶれはつねに首相の傍にいる新入閣やおともだち再入閣が目立つ。「安倍ファミリー内閣」と私は名付けた。

「安倍首相は規約通り3期という任期で辞めるならこれまで尽くしてくれた側近たちへの慰労とも言える。だが、逆に4選を決断したとすれば、このメンバーを見る限り内閣全体がそれを支持する態勢でもある。4選シフトとも言えなくもない」(自民党ベテラン議員)

まだ続けるのだろうか。憲法改正、北方領土、日朝首脳会談や拉致問題解決など結果は出ていないが、「やる、やる」と言い続けることで期待と求心力を維持してきたにすぎない。

はたして今回の内閣改造は安倍首相にとって政権運営上成功だったのか否か。

メディア各社の世論調査では、小泉環境相起用は「評価する」が過半数を超えている。ただ、内閣支持率は55・4%(共同通信)など、いくつかの社で前回比5ポイント程度上昇しているが「ご祝儀なら10ポイントぐらいは上がらないと。5ポイントなど簡単に上がり下がりする数字」(自民党幹部)。さらに、『読売新聞』調査で支持率は53%だったがこちらは前月から逆に5ポイント低下している。進次郎氏のインパクトがあっても有権者が全体を冷静に見て、政権全体への期待値はいま一つ。

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