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全国17都市でフラワーデモ
語られ出した男性の被害

宮本有紀|2019年9月21日7:43PM

「何を着ていてもいい、の意味で、〈#私がそれを着たいから〉のハッシュタグでこの服を撮ってツイッターに投稿したい」と話す伊藤詩織さん。(撮影/宮本有紀)

性暴力と、性暴力に対する不当判決に抗議するフラワーデモが9月11日、全国17都市で行なわれた。4月11日に東京と大阪で始まったデモ。今回で6回目となる東京会場では開始前に雷雨があって開催が危ぶまれたが、200人以上(主催者発表)が参加した。

女性へのヒール・パンプス強制をやめてほしいという署名活動#KuTooを始めた石川優実さんは「靴の問題にも、根底に女性差別がある。#MeTooから始まった#KuTooで、この二つがつながっていると思うのは、私が一番言われた〈強制なんかされてないでしょ〉というバッシングが、セクシュアルハラスメントを告発した#MeTooへの〈逃げられたはず〉〈抵抗できたでしょ〉という反応と同じだから。勇気を出し声を上げた人が責められ、状況は改善されないできた」と被害者が責められる二次被害を指摘した。

まさに性暴力を告発しバッシングを受けた伊藤詩織さんは、「今日は被害に遭った時の服を着てきた。この服を着ることに抵抗があり、(被害以降)着たことがなかったが、〈あなたの服が挑発的だったから〉という言葉が尽きず、皆さんの前で私はこれを着ていたと伝えたかった」と話し、被害者の服装は性的合意の有無と関係がないことを強調。「昨年はアイルランドで、10代の被害者に対して、相手側の弁護士が〈黒いTバックを着けていたんだろ? だからその気だったんじゃないか〉という言葉を発した。どんな服を着ていても、どんなに飲んでいても、どんな場所にいても、それは性的合意ではない。この意識をシェアしたい」と述べた。

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