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リニア工事残土でウラン検出 
JR東海は危険性を否定

井澤宏明|2019年9月6日12:45PM

岐阜県瑞浪市のリニアトンネル工事現場から残土を運ぶベルトコンベアー。(撮影/井澤宏明)

住宅地の真上を通るリニア中央新幹線の巨大な高架橋によって生活が破壊されるとして、山梨県南アルプス市内のリニア建設工事差し止めなどを求め沿線住民が起こした裁判の第1回口頭弁論が7月30日、甲府地裁で行なわれた。JR東海は請求の棄却を求めた。

意見陳述した秋山美紀さん(47歳)は8人の原告の1人。自宅建物の約2メートル南東に、リニア高架橋建設が計画されている。JR東海の計画によると、同市内の高架橋は高さ約20~35メートル。

「最悪な生活環境になるのにもかかわらず、高架橋にかかる土地代と30年分の日陰の補償だけで、『ここに住め。家は買えない』というJR東海の話でした。とても納得できる状況ではありません」

山梨リニア実験線を6月、夫婦で見に行ったことにも言及。「高架橋の下に立ったときの恐怖感は計り知れません。『ここに何十年も住まなければいけないんだね』って話をしましたが、帰りの車内では2人とも黙ったままでした」

JR東海の予測では、周辺の日照が冬至には1時間にも満たなかった。「寒い時期に太陽の恵みをほとんど受けられない。耐えがたい苦しみが一生続く」と述べ、リニアの騒音や、交代勤務の夫が日中の工事の騒音で不眠になるのではないかという不安も口にした。

「リニアで、弊害をまとめたような宅地になってしまう。一生ここに住まなければと考えるだけで、夜も寝付けません。人として最低限の平穏な日の当たる暮らしだけを願っています」と訴えた。

原告代理人の梶山正三弁護士は「元々は正当な補償を求めてきた人たちが(民事調停を経て)『工事を止めろ』に変わった。JR東海には正当な補償を求められないので、工事を止めてもらうしかない」と、提訴の目的を説明した。

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