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破壊と離別の時代が来るのか

浜矩子|2019年7月21日12:00PM

今年の流行語大賞は、あの言葉に行くかもしれない。気の早い話だが、ふと、この思いが頭に浮かんだ。

「あの言葉」というのは、英語の「ディ(de)」である。接頭語だから「言葉」という表現は当たらないかもしれない。だが、このところ、どうも、この「ディ」が何かにつけて顔を出す。しかも、今の時代状況をかなり色濃く反映し、その焦点となっている問題をよく浮き彫りにする形で登場している。そう思えるのである。

一例が、「ディグローバライゼーション」である。日本のメディアには、まだあまり見受けられないが、海外では、昨年の半ば辺りから盛んに使われるようになった。これをどう日本語化するか。安直に行くのであれば、「非グローバル化」ということになるのだろう。だが、筆者には、これではどうもいま一つピンとこない。原語のインパクトが、上手く伝わってくる感じがしない。

そこで、筆者はこれを「破グローバル化」と表現することにした。声に出して「はグローバル化」というと、どうもしまりが無くて、気が抜ける。だが、「破」の一字には、「ディグローバル」という言葉が持っている響きによく対応するものがある。

グローバル経済が破壊されていく。ビリビリと音を立てて破り去られていく。この感じがよく出る。「ディ」が持つネガティブ・パワーには「破」が持つ衝撃力がふさわしいと思うのである。

こんなことを考えていたら、今度は、もう一つの「ディ」言葉が話題になり始めた。「ディカップル(decouple)」である。米中のディカップリングが始まった。そのように言われている。

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