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「KuToo」キャンペーン
パンプス強制にさよなら!

山秋真|2019年6月22日7:00AM

靴職人の伊藤潤さんが持参した27cmのパンプスを履いてみる28歳の男性。「立てるけど歩くとコケそう」と感想を述べた。(撮影/山秋真)

職場などでのパンプス強制をなくすため、靴と苦痛、#MeTooをかけた「KuToo」キャンペーンが主催する「パンプス押し付けにさよなら!」集会が6月11日、東京都内で開かれた。

発端は今年1月、俳優の石川優実さんによる「女性が仕事でパンプスを履かなきゃいけない風習をなくしたい」とのSNSでの発信。すぐに共感が広がり、石川さんは2月10日に「職場でのヒール・パンプスの強制をなくしたい!」ネット署名を始め、集まった1万8856筆の署名を6月3日、厚生労働省へ提出した。

これを受け5日の衆議院厚生労働委員会で尾辻かな子議員がパンプスの着用義務づけは問題ではないかと質問し、根本匠厚生労働大臣が「社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲で」などと答弁して注目を集めた。

11日の集会では、(独)労働政策研究・研修機構の内藤忍氏が、パンプス強制は性差別でありジェンダーハラスメントの場合もあると問題視し、根本大臣の答弁は「ジェンダーでなくパワーに起因するとの位置づけではあるが、パンプス強制がハラスメントに該当しうるとした」と解説。

参加者からも「就職活動時の服装指導でパンプス着用とされるが、強要しないよう国が指導できるのでは」など意見が述べられた。主催した石川さんは「怪我をしやすく外反母趾になりやすいパンプスを女性だけが履かされているのは差別ではないか。そのおかしさを認識してほしい」と話した。

(山秋真・ライター、2019年6月21日号)

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