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NHK、佐賀放送局長を解任 
女湯乱入が解任理由か

伊田浩之|2018年11月28日10:14AM

NHK。(撮影/編集部)

NHKは11月5日、佐賀放送局の湧川高史局長(59歳)を14日間の出勤停止処分にした上で、同日付で局長職を解任、人事局付に異動させる人事を発表した。「局長としてふさわしくないと判断した」としている。NHK関係者は「結局は、安倍首相官邸のNHKへの“介入”の膿が噴き出しているのです」と憤っている。

官邸話の前に処分理由をみておこう。NHK広報は「具体的な内容についてはお答えしていません」としか答えないが、内部事情に詳しい人はこう指摘する。

「佐賀放送局のスタッフらとの宴席の後、女性スタッフたちが入っていた温泉に、泥酔した湧川氏が入ってきたそうです。佐賀局長への就任は2016年4月25日付ですが、当初から酒癖や女性に対する言動に問題がありました」

第2次安倍政権(2012年12月~)下で初めてNHK会長に就任したのが籾井勝人氏(在任14~17年)だった。同郷(福岡県)の麻生太郎副総理が推したとされ、就任会見で籾井氏は「政府が『右』と言っているのにわれわれが『左』と言うわけにはいかない」などと発言、物議を醸した。

「国会でしばしば答弁に窮する籾井氏に“二人羽織”と揶揄されながら繰り返し背後からメモを差し出したのが、経営企画局副部長だった湧川氏。14年3月に秘書室長に昇進をしました。秘書室長は局長級なので異例の特進を籾井会長がやらかしたわけです。それを“正常化”したのが佐賀放送局長への異動でした。佐賀は、福岡放送局の支局的な位置づけで、いわゆる支局長級。降格だったわけです。権力におもねった末路はこうなのでしょう」(前出の関係者)

籾井人事のツケが思わぬかたちで噴出することを恐れる職員は少なくないという。めぐりめぐってとばっちりをくう視聴者はたまったもんじゃない。

(伊田浩之・編集部、2018年11月16日号)

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