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石牟礼道子さんを送る会、一人ひとりの追悼

山村清二|2018年5月16日6:48PM

遺影の前で石牟礼道子さんへの思いを語る熊本在住の緒方正人さん。(写真/山村清二)

2月10日に90歳で亡くなった「石牟礼道子さんを送る」会が、4月15日、東京・有楽町のマリオン朝日ホールで開かれた。主催は水俣フォーラム。

石牟礼さんの長男の道生さんのほか、小誌3月30日号特集「追悼・石牟礼道子」でインタビュー記事を載せた熊本県水俣の漁師・緒方正人さん、同号に寄稿された批評家の若松英輔さんらも講演した。

水俣病患者認定闘争から退き、生命の根源を問う緒方さんは、「制度社会にかどわかされ、海・山と引き裂かれた自分に気づいたときに、石牟礼さんと話が通じるようになった」と語った。若松さんは、「我々は石牟礼道子を失ったのではない。我々はこれからより一層、彼女と深く近く生きていくのだろう」と述べた。

小誌2012年11月2日号で、石牟礼さんと対談した小誌編集委員で法政大学総長の田中優子さん(注)も登壇、「石牟礼さんの作品は、説教節や浄瑠璃、謡いなどと同じ“語りもの”でもある。声に出して読んでください」と作品の魅力を語った。

集った約1000人の参加者は、それぞれ遺影に献花し、黙祷を捧げながら、追悼の思いをこめた。石牟礼さんが残した言葉の一つひとつからいまだ尽きせぬ思いを汲み取ることが、残された私たち一人ひとりに課せられているのではないか。

(注)対談未収録部分に、生前、加筆・修正されたものを小社より刊行予定。

(山村清二・編集部、2018年4月27日号)

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