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まず“阿呆太郎”を引きずりおろそう

佐高信|2018年4月27日10:15AM

4月6日に京都府知事選の市民派候補、福山和人の応援に行って、記者会見で「麻生太郎が日本の新聞のレベル(は低い)と言ったが、くやしくはないのか。問われているのは、選挙民と共に、あなた方新聞記者だ」と挑発した。

麻生太郎ならぬ、“阿呆太郎”如きにここまでナメられて首も取れない、それこそ日本の新聞のレベルも問題だが、かつて旧大蔵(現財務)官僚の接待汚職があった。

「ノーパンしゃぶしゃぶ」というコトバが世界をかけめぐったスキャンダルである。

あの責任を取って、当時の蔵相、三塚博は辞任した。

今度の公文書改竄はそれ以上の大失態なのに、なぜ麻生は辞めないのか?

彼らの言うように、前理財局長の佐川宣寿が勝手にやったことだとしたら、それをコントロールできない麻生は無能ということで、直ちに責任を取らなければならないだろう。麻生とコンビを組み、佐川に責任を押しつけて逃げ切ろうとする安倍晋三も辞めなければならないことは言うまでもない。

大体、麻生は首相はもちろん、議員にもなってはいけない人だった。差別意識が骨がらみになっている人間だからである。

歴代首相と「方程式」の話

魚住昭著『野中広務 差別と権力』(講談社文庫)に、2003年9月21日の自民党総務会のことが出てくる。議題は党三役人事の承認で、楕円形のテーブルに総裁の小泉純一郎(当時、以下同)、幹事長の山崎拓、政調会長の麻生ら約30人が座っていた。総務会長は堀内光雄で、堀内の目の前に座っていた野中広務が、「総務会長!」と声をあげて発言した。

「総務大臣に予定されておる麻生政調会長。あなたは大勇会の会合で、『野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ』とおっしゃった。そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」

総裁候補に擬せられた野中を、麻生が自分の派閥の会合でけなしたのである。

それを知った野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついたという。麻生は顔を真っ赤にしてうつむいたままだったとか。

そんな麻生こそ絶対に首相にしてはならない人だった。しかし、その麻生が後に総裁になったということは、自民党は日本差別党だということだろう。あるいは差別主義者党である。ヘイトスピーチ党と言ってもいい。

松元ヒロと私の共著『安倍政権を笑い倒す』(角川新書)で松元が麻生の声色を真似てこう言っている。

「下々のみなさん、こんにちは。麻生太郎です。私はみなさんとはラベルが違いますよ。実家は福岡の飯塚にあります。敷地面積は広いですよ。東京ドームが1個スポッと入ります。まだ入れたことはないけどね。(東京は)渋谷にあります私の私邸は、実勢価格40億円です。40億。わかりますか、貧乏人のみなさん」

それに続けて私も自家製の「方程式の話」をした。

「小泉純一郎はアメリカ一辺倒で、日米関係と日中関係の二次方程式を解けなかった。次の安倍晋三は一次方程式も解けない。その次の福田康夫は最初から解く気がなくて、福田の次の麻生は方程式の意味がわからなかった」

こう話すと、笑いが起こるが、現在は一次方程式が解けない安倍と、方程式の意味がわからない麻生のツートップである。

まずは麻生から引きずりおろさなければならない。

(さたか まこと・『週刊金曜日』編集委員、2018年4月13日号)

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