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「さようなら原発」全国集会、雪の中、1万2000人参加

薄井崇友|2018年4月10日10:38AM

雪で傘を持つ手がかじかむ中、集会に参加する人たち。(撮影/薄井崇友)

雪の降る春分の日、3月21日に東京都渋谷区の代々木公園で、「さようなら原発」の全国集会が開かれ、原発のない社会を目指す人びと1万2000人(主催者発表)が参集した。福島第一原発事故から7年、急速な風化が危惧される中、避難生活を未だ余儀なくされている被災者と共に声をあげた。

主催の「さようなら原発」一千万人署名市民の会は、脱原発の賛同を既に約870万筆集めている。

昼の12時半、野外ステージでのコンサートで開会し、13時半に呼びかけ人の落合恵子さん(作家・本誌編集委員)が主催の挨拶。

「安倍政治は独裁としか呼べない。福島はじめ沖縄の人たちが強いられてきた我慢を皆で跳ね返そうではないか。今回の森友文書から安倍政治のやり口の全てが見えた。憲政史上最低最悪だ」と安倍政権を痛烈に批判し「私たちの安全な時代とは、一に原発をなくすこと」と話をしめくくり、参加者から喝采を得た。

続いて、福島県会津若松市から参加した片岡輝美さん(子ども脱被ばく裁判の会共同代表)が「福島原発被害訴訟で京都と東京の地裁が国・東電の責任を認めたことで少しずつ希望を実感している。今後もこの責任を決定的なものにして行きましょう」と述べた。

福島第一原発事故があった2011年8月に、福島県郡山市から静岡県に妊娠中の妻と5歳の長男を連れて自主避難した長谷川克己さんは「国と福島県は理不尽だ。被曝などなく、原発事故はコントロールされたかのような所業だ。私たちは責任ある大人として将来のために最善のことをしなくてはならない」と声を上げた。

そして弁護士で映画監督の河合弘之さんが原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(略称、原自連)を代表し「原自連は今年1月に原発即時ゼロ・再稼働絶対禁止が第一項目の原発ゼロ・自然エネルギー推進基本法案を出した(発表1月、国会提出は3月)。この7年、日本は実質原発ゼロでやってきた。自然エネルギーは進歩し今や世界の潮流だ。原発ゼロは可能です」と訴えた。15時、登壇者らが壇上でプラカードを掲げ「さようなら原発」と連呼し閉会。予定されていたデモは悪天候のため中止に。

参加者からは「渋谷や原宿をデモし多くの人たちに伝えたかった」(60代男性)、「まずは原発ゼロの法案を応援したい」(50代女性)などの声が聞かれた。

福島県いわき市から夫妻で参加した織田好孝さん(いわき放射能市民測定室たらちね理事長)は、「急速に風化が進む今、福島に共鳴する挨拶が多く嬉しかったです。あらためて、決してあきらめず、前向きに、原発ゼロを目指そうという気持ちを強くすることができました」と言葉を噛みしめながら閉会後の取材で話した。

(薄井崇友・フォトグラファー、2018年3月30日号)

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