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加計学園文書開示請求で不服申立 許可が出たのに黒塗り図面

黒塗り文書を手にする福田圭子さん(右)と海渡雄一弁護士=1月10日、司法記者クラブで。(撮影/片岡伸行)

昨年11月に認可された加計学園(本部・岡山市、加計孝太郎理事長)の獣医学部をめぐる文書の開示を求めていた福田圭子さん(東京都内在住)と弁護団は1月10日、校舎建物の設計図面などを真っ黒に塗りつぶして開示した文部科学省に対して、行政不服審査法に基づく「不服申立書」を提出した。

福田さんはこれまで、内閣府に対しては、愛媛県今治市が国家戦略特区としての獣医学部新設を申請する約2カ月前の2015年4月2日に同市職員らが首相官邸を訪問した記録や会議録などを、文科省には今治市に建設中の獣医学部の建物図面一式の開示を請求。いずれも不開示となったことから、昨年10月17日に内閣府と文科省に不服申立書を提出していた。

その後、10月24日の定例記者会見で林芳正文科大臣が「(加計獣医学部の)認可後に開示請求されれば法令に基づいて判断する」などと述べたことから、11月に再度、今治市と加計学園が締結した「基本協定書」と加計学園の理事会議事録、設計図面などを開示請求。しかし、文科省は12月になって「基本協定書」のみを開示し議事録は不開示、図面に至ってはほぼ全面黒塗りで開示してきた。

東京地裁内の司法記者クラブで会見した海渡雄一弁護士は「審査途中だから出せないと言ってきたので、審査が終わり、開学許可後に開示請求したのに真っ黒なものを出してきた」と文科省の対応を批判。「この間の交渉で文科省の担当者は開示する姿勢を見せていた。官邸筋からの圧力があったとしか思えない」とし、「しかも内閣府は昨年10月に出した不服申立書を情報公開・個人情報保護審査会に送付せず、2カ月以上放置している。法治国家と思えない対応で、情報公開制度を蔑ろにするものだ」と指摘。福田さんは「不開示の理由は納得できない。4月に開学しても終わらない。むしろこれからが勝負」とコメントした。

(片岡伸行・編集部、2018年1月19日号)