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貧困ビジネス施設での入居女性虐殺に抗議――「野宿者なめるな」渋谷でデモ

2017年12月23日3:02PM

参加者は、ダンボール製のさまざまなプラカードでアピールした。(撮影/金浦蜜鷹)

NPO法人「さくら福祉推進協会」が運営する無料低額宿泊所に入居していた女性が施設長に殺害されるという8月28日の事件を受け、11月27日、野宿者や関係者が東京・渋谷で抗議デモをした。無料低額宿泊所とは、生活困窮者に宿や食事などを提供する施設のことで、利用者の9割以上が生活保護を受給しており、貧困ビジネスの温床となっている。

主催「宮下公園ねる会議」、共催「ノラ」「渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合(のじれん)」で行なわれた「野宿者をなめるな!生きる力を奪うな! さくらグリーンハウス殺人事件を許さない 渋谷区抗議デモ」には、約30~40人が参加した。参加者は「劣悪施設へ送るな、渋谷区」「女性野宿者を狙うな」と抗議の声を上げ、「野宿の生活、貧困者の権利」などと沿道の人々に訴えた。

主催者によれば、渋谷区生活福祉課からも同NPOが運営する施設を含む貧困ビジネスに野宿者らが送り込まれたことがあり、その劣悪な環境はよく知られているという。また行政は、そのような施設への入所と引き換えに、野宿生活を断念させるよう圧力をかけているとのことだ。法律上、生活保護はアパート入居などの居宅保護が原則だが、同課は保護費に収まる近隣物件の不足に加え、野宿者は住民票を持たないので契約が難しいことを挙げて弁解している。

主催スタッフの小川てつオさんは、虐殺事件を被告人の資質だけに還元してはならないとした上で、「福祉の先進性を宣伝している渋谷区は、『さくら』同様の貧困ビジネスを現在も野宿者に使用させている。野宿者をくいものにする業者と公園などからの排除を優先する行政が結託している状態だ。今後は、東京都や国に対しても強く責任を追及する」と語った。

詳細は、主催者側のブログ(URL http://minnanokouenn.blogspot.jp/)で閲覧できる。

(安井あきら・ライター、12月8日号)

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