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加計学園めぐる公文書 不開示決定に不服申立

「官邸と文部科学省サイドで情報が隠蔽されているのは許しがたい」――。情報公開請求者の福田圭子さん(東京都内在住)と海渡雄一弁護士ら加計学園情報公開弁護団は10月17日、東京地裁内の司法記者クラブで緊急会見を開き、「加計学園問題をめぐり内閣府と文科省から違法・不当な不開示決定をされた」として不服申立したことを明らかにした。

不服申立後の会見で福田さんは「今治市市民ネットワークの村上治さんが今治市に開示請求をし、1万ページの文書を取得した。すでに今治市から文書が出ているのに、それに呼応した中央省庁から文書が開示されないのはおかしい」と訴えた。内閣府が10月13日に「不開示」決定したのは、今治市が加計学園獣医学部を申請する約2カ月前の2015年4月2日に同市企画財政部企画課長ら2人が内閣府を訪問した入館記録や会議録など。また、文科省が「審査中のため不開示」と決定したのは今治市に建設中の加計学園獣医学部の建物についての図面一式だ。

海渡弁護士は「加計学園幹部も含めて柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と会っていたとの報道もあり、6月には今治市から議員も陳情に来ていて写真も撮影されている。内閣府が何も文書を残していないはずがない。あるのにないと言っているのではないか」とし、公文書管理法違反の疑いを指摘。設計図面について海渡双葉弁護士は「設置審で審議中とはいえ、委員の意見や評価など審議内容の開示を求めているのではない。客観的なデータとしての図面も不開示というのはおかしい。このままだと全貌が明らかにならない」と文科省の判断を批判した。

今後は、独立機関である情報公開・個人情報保護審査会での審査となるが、「審査会は対象文書の提示を求めるインカメラ審理も行なえる。公正な審査を期待したい」(海渡雄一弁護士)と述べた。

(片岡伸行・編集部、10月27日号)