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セブンイレブン・ジャパン本部前でブラックバイトユニオンが抗議 「自爆営業やブラックバイトの撲滅を!」

2017年3月17日11:09AM

セブン本部に改善を呼びかけた三井義文さん(中央)と青木耕太郎さん(右)ら。(撮影/片岡伸行)

「“自爆営業”やブラックバイトの撲滅を!」。東京・千代田区二番町にあるセブン―イレブン・ジャパン本部前で2月23日、コンビニ加盟店ユニオン(池原匠美委員長)とブラックバイトユニオンのメンバーらの声が拡声器から鳴り響いた。

風邪で休んだアルバイトの女子高生から「罰金」と称して2日分の賃金を一方的にカットしていた東京都武蔵野市内のセブン―イレブン店のオーナーの行為が先月、労働基準法違反だとして問題となったばかり。従業員や加盟店オーナーに自腹で購入させる“自爆営業”を含め、コンビニの現場では数々の問題が山積する。

同日は、元オーナーの三井義文さんと、ブラックバイトユニオンの執行委員・青木耕太郎さん、セブン店などコンビニでのアルバイト経験のある現役大学生らが集まり、一問一答形式で問題だらけのコンビニの実態を明らかにしながら、それを改善しようとしないセブン本部の姿勢を糾弾。岡山、滋賀、大阪、京都などからコンビニの現役オーナーも駆け付けた。

“自爆営業”のカラクリについて「契約を継続したいのであれば予約活動をと本部から言われ、オーナーも仕方なく“自爆”をやってしまう」「そのオーナーから従業員へ、さらに家族や友人まで……」といった「立場の弱い方へと押しつけるビジネスモデル」と批判。三井さんは「商法第14条」を引き合いに「本部・本店の名前を貸してやっている商売の責任は貸した側、つまり本部にある」と指摘し、「本部が世界一高いチャージ(指導料)で利益を吸い上げ、加盟店と従業員が在庫を抱えて低賃金で疲弊する。この構図を変えるために、ユニオンと話し合いましょう」と本部に呼びかけた。

その本部側には複数の社員が睨みを利かせ、参加者をビデオカメラで撮影する社員もいた。同日の行動の様子は「ニコニコ生放送」でも配信され、反響を呼んだ。

(片岡伸行・編集部、3月3日号)

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