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NHK「クローズアップ現代プラス」――「少女像」報道に抗議

2017年2月23日12:21PM

記者会見する梁澄子氏(左)と醍醐聰氏。2月2日、東京・千代田区。(撮影/西中誠一郎)

2月2日、衆議院第二議員会館で、NHK「クローズアップ現代プラス」が1月24日に放送した「韓国・過熱する“少女像”問題・初めて語った元慰安婦」の内容に抗議する記者会見が行なわれた(共催:日本軍「慰安婦」問題解決全国行動、「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センター)。

同番組は、一昨年末の「日韓合意」を受け、34人が日本政府の「支援金」受け入れの意向を示し、既に31人へ支給されたにもかかわらず、その声が韓国内では報道されず、「合意」破棄を求めて「少女像」設置問題が過熱し、韓国社会の中で自分たちの思いは理解されないのではないか、と悩む元「慰安婦」と家族の声を紹介する内容。記者会見した2団体は1月31日にNHK会長と番組制作者に抗議文と公開質問状をそれぞれ提出した。

記者会見で「全国行動」共同代表の梁澄子さんは「支援金が被害者に支給されたことは報道され、韓国人は知っています。しかし番組で危惧するようなバッシングは起きていません。番組内容は多数の被害者が受け取ったのだから、納得しない被害者や市民が黙れば問題解決すると言っているのと同じです。なぜ『合意』に反対する被害者がいるのか、新たな少女像の設置が続くのか掘り下げた報道になっていません」と指摘し、「日韓合意の最大の罪は、歴史事実を10億円で売り飛ばしたこと」という元「慰安婦」の金福童さんの発言を紹介した。

東京大学名誉教授の醍醐聰さんは「『放送法第4条』で定めた政治的公平性に著しく欠け、事実を歪曲し、多様な論点も取り上げていない」と批判し、NHK自身の「放送ガイドライン2015」にも違反していると指摘した。会見では「『慰安婦』だった方々の長年の闘いや願い、韓国以外にも多くの被害者がいるという事実も無視されている」「抗議する人の声を冷笑する報道姿勢に強い危機感を感じる」といった発言も相次いだ。

(西中誠一郎・ジャーナリスト、2月10日号)

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