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熊本地震の被災者へ、福島の学生が募金呼び掛け

2016年5月27日3:16PM

福島県のいわき駅前で募金活動をする学生たち。4月29日。(写真/白飛瑛子)

福島県のいわき駅前で募金活動をする学生たち。4月29日。(写真/白飛瑛子)

「私たちが東日本大震災で受けた恩を、今こそ返しましょう」――福島県いわき駅前や近隣スーパーマーケット前、いわき市在住の学生たちによる、熊本地震被災者への募金を呼び掛ける声が響いた。

「あの時支援してもらったものね」

募金箱にはお金が、学生たちには温かな声掛けや笑顔が向けられた。4月19日から10日間で30万円以上が集まった。募金活動をしたのは、同市の学生団体「いわき青少年ボランティアONE  STEP」のメンバーなど計21人の学生。その姿に勇気づけられたと、飛び入りで活動に加わる学生の姿も目立った。

同団体は、広島土砂災害(2014年)やネパール地震(15年)など、これまで国内外の被災地への募金活動をしてきた。中心メンバーの櫻井友香さん(17歳)は、「震災の辛さがわかるから何か行動をしようと思ったんです。それで、募金をしてくれた人の気持ちや人と人とのつながりも得られる募金活動を始めました」と話す。同メンバーの鈴木淑乃さん(17歳)は、「同年代の人が積極的に協力してくれたことが嬉しかった」と振り返った。

今回の募金は、活動をする中でつながりのできたNPO法人「れんげ国際ボランティア会」(熊本県玉名市)に送るという。同会は震源地の益城町や熊本市東区などで連日炊き出しをしている。被災地から被災地へ。支援の輪は広がっていく。

(白飛瑛子・在いわきライター、5月13日号)

 

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