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ろくでなし子さん判決 デコまんは無罪も――性器に見えなければOK?

2016年5月26日12:07PM

東京地裁の判決後、記者会見で「一部無罪」を掲げるろくでなし子さん(右から2人目)。(撮影/本誌取材班)

東京地裁の判決後、記者会見で「一部無罪」を掲げるろくでなし子さん(右から2人目)。(撮影/本誌取材班)

約1年、一審での裁判を闘ってきた漫画家・アーティストのろくでなし子さん。彼女の判決が5月9日、東京地裁(裁判長=田辺三保子)で言い渡され「一部無罪」となった。

無罪となったのは、ろくでなし子さんが作ったデコまん(まんこの型をデコレーションした)と、ろくでなし子さんが開催したワークショップに参加した女性が同じく自らの性器をかたどったものを東京都内にあるアダルトショールームに陳列したわいせつ物陳列罪。裁判所はデコまんについて「ポップアートの一種」だとした。

一方、有罪となったのは、自らの女性器の3DデータがダウンロードできるURLを支援者にメール送信したり、同データの入ったCD-Rを頒布したというわいせつ電磁的記録等送信頒布及びわいせつ電磁的記録記録媒体頒布の罪。3Dデータは「女性器を精巧に再現していてわいせつ物に当たる」とされた。罰金は40万円。このため、弁護団は即日控訴した。

「一部無罪」となったことは「画期的な判決」ではあるものの、あくまでも従来の枠組みを超えることのない判決であった。裁判官は無罪としたデコまんなどについては「一見して女性器には見えない」という判断を下した。この点について、ろくでなし子さんは「男性目線で扱われてきた女性器の常識を覆すために作品を作りつづけてきたけれど、その趣旨を裁判官に理解してもらえなかった。『一部無罪』が出たものの悔しい気持ちの方が大きい」と述べた。

また、デコまんが無罪となったことで、ろくでなし子さんの2回目(2014年12月3日)の逮捕・勾留の意味が問われる。

ろくでなし子さんは7月8日~20日、東京・新宿眼科画廊にて個展を開催する予定。「自分の無罪を信じているので、最後まで闘いたい」と語ったろくでなし子さん。闘いは今後もさまざまな場面で展開されていく。

(本誌取材班、5月13日号)

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