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高経年化(老朽化)審査未了でも――再稼働へ急ぐ川内原発

2015年7月31日10:28AM

燃料装荷に抗議。(7月7日、東京・千代田区の原子力規制委員会前にて。提供/阪上武)

燃料装荷に抗議。(7月7日、東京・千代田区の原子力規制委員会前にて。提供/阪上武)

鹿児島県川内原発1号機は、燃料装荷を終え、九州電力は8月中旬にも起動の構えでいる。1号機は昨年7月3日に運転開始30年が経過しており、新規制基準の適合性審査とは別に、運転開始30年の高経年化(老朽化)対策に関する審査が必要だが、これが終わらず、認可を受けていない状況にある。

規制庁は、高経年化対策は再稼働とは無関係とし、再稼働前に審査が終わらなくても手続き上は問題はないとしている。一方で昨年7月、30年が経過する前日に行なわれた規制委員会の会合では、安全上問題はない理由に、当面、冷温停止が継続することをあげていた。運転すればより劣化が進むことになり、制度の趣旨に反する。

私たちは7月6日に規制委・規制庁に対し、審査が未了である状況で再稼働をさせないこと、燃料装荷を含む再稼働への作業を中止させること、現場検証、外部有識者からの意見聴取、一般からの意見募集を実施し、審査結果に反映させることを求めて要請行動を行なった。福島原発事故を受け、これまで以上に慎重で厳格な審査が必要なことは言うまでもない。

にもかかわらず、ここへきて、審査を急いで終わらせる動きが表面化している。九電の補正申請の審査が13日から始まったが、始まる前から29日には終わる方針との報道(『毎日新聞』)が流れている。再稼働に合わせて審査を急ぐというのは本末転倒だ。

今回の補正申請は、基準地震動の変更により、耐震評価を追加でやり直したもので、審査が数週間で終わるとはとても思えない。13日の審査会合で明らかになった評価結果をみても、例えば、主給水系配管の疲労累積係数は、許容値1に対し0・991と余裕がない。1カ所ずつしかない選定部位を広げて評価するなり、当該部位を交換するなりの対応が必要となる。

スケジュールありきの杜撰審査は許されない。

(阪上武・原子力規制監視市民の会、7月17日号)

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