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今や6人のよど号グループ――北朝鮮に宿泊棟整備

2014年5月30日6:06PM

1970年4月に赤軍派9人が日航機よど号をハイジャックして北朝鮮に渡ってから44年。この間、彼らの住む「日本人村」(当初、彼らは日本革命村と呼んだ)の一部が宿泊施設として改装され、4月26日から5月1日まで最初の訪問団(国賠ネットワークメンバーや森達也氏など6人)が訪れた。

今まで彼らの家族以外では2人しか日本人が行っていない村は、平壌郊外の畑や平原が続く山の中にあった。市の中心地・金日成広場からは車で40分以上かかる。

彼らが市内に構えていた4階建ての事務所は、政府に返還した。これを4月3日号で報じた『週刊新潮』によれば「利用価値がゼロになって平壌拠点を追われた『よど号グループ』」。だが、メンバーは「我々は単なる亡命者として受け入れられただけで、利用価値は最初からゼロですよ」と笑う。

事務所閉鎖の理由は、「結婚や出産によって一時期36人にもふくれあがった我々も、いま残るのは6人だけ。経営していた商社や外貨ショップも閉鎖したので、必要がなくなったんですよ」という。

事務所閉鎖と同時に、“村”も使っていた建物のうち半分を返却し、住まい、事務所、食堂、そして訪問客が滞在できる宿泊棟に整備した。大同江の大きな川面を見ながら、ウグイスの鳴く中を、レンギョウやあんずの咲き乱れる道を食堂棟に歩くと、億の値が付く軽井沢の高級分譲地と錯覚する。

森達也氏は今回が初めての訪朝。

「朝、一人でぶらっと街へ出て居住区に入ってみたら、外国人が珍しいらしくじーっと凝視はされたけどそれだけのこと。カメラも自由に回すことができた。外国人も多く、鎖国のようなイメージがあったのですが覆りました」と、北朝鮮の印象を語った。

今後、この村にプレスを含めて積極的に日本人を迎え、生活の場で自分たちの実態を知ってもらいたいというのが彼らの希望だ。

(椎野礼仁・編集者、5月16日号)

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