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京都に米軍“基地”いらない! 5月中に着工

2014年5月23日6:07PM

鉄条網の向こうにレーダー基地が。(写真/たどころあきはる)

鉄条網の向こうにレーダー基地が。(写真/たどころあきはる)

米軍の最新鋭配備「Xバンド・レーダ―」(TPY-2レーダー、米軍の弾道ミサイル探知レーダー)基地が5月中に着工、年内に運用される予定で、予定地の京都府京丹後市では、緊迫の度が高まっている。

京都府最北端の丹後半島、日本海に面する予定地の宇川地区では、すでに有権者の過半数を上回る561筆の撤回署名を集めた。近畿各府県からの支援者も含めて、毎週のように現地調査、学習会、ライブ、サウンドデモなど工夫をこらした運動が活発化している。4月19日に行なわれた、戦前の新興教育指導者、倉岡愛穂墓前祭・偲ぶ会でも、「日本を戦争する国にするな」の声が相次ぎ、半ば決起集会の様相を呈した。

防衛省によれば、工事中は米軍人が7人、完成後は最大160人体制となる。内訳は米軍人20人、軍属が警備と技術者140人で、3交代24時間勤務。そのため、住民からは治安悪化の懸念、特に女性被害への不安感が出ている。

建設予定地は日本海に突き出た経ヶ岬の絶壁に位置し、航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の敷地内にある。新設のXバンド・レーダーは、強力な電磁波を発して1000キロメートル彼方のミサイルを探知し、識別・追尾などの機能を持つという。米国外への配備はイスラエル、日本の青森県車力通信所に次いで3番目。平和への脅威はさらに増している。

(たどころあきはる・ジャーナリスト、5月9日号)

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