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東京メトロ駅売店の女性たち――メーデーに終日スト

2014年4月24日2:39PM

5月1日にストに立ち上がるメトロコマース支部の女性たち。(撮影/須田光照)

5月1日にストに立ち上がるメトロコマース支部の女性たち。(撮影/須田光照)

5月1日のメーデーに、東京メトロ(東京地下鉄)駅売店で働く非正規労働
者の女性販売員たちでつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部は全日
ストライキに入り、東京メトロ本社前での抗議アピール行動に立ち上がる。

東京メトロの子会社メトロコマースに雇用されている販売員は正社員、契約
社員A、契約社員Bの三つの雇用形態に分かれ、同じ仕事をしていても労働条
件で大きな格差がつけられている。同支部の組合員は全員、もっとも劣悪な処
遇の契約社員B。月の手取りは13万円台で貯金する余裕はない。高齢になって
も年金がもらえない、あるいは年金だけでは暮らせない。正社員には支給され
る退職金も、1円も払われない。が、65歳定年制だけが正社員と同じである。

同支部は昨年3月、非正規労働者への定年制に反対して初めてのストライキ
と抗議行動を闘った。その結果、当事者であった組合員・瀬沼京子さんは6カ
月の雇用延長を勝ち取った。

ところが、会社側は6カ月の延長後に雇用継続を一切認めず、昨年11月には
瀬沼さんのクビを切り、今年3月末には同じく組合員の加納一美さんを65歳定
年制に基づき解雇した。正社員の定年制を非正規労働者に適用するのなら、ま
ず正社員と同じ賃金、ボーナス、退職金を支払うべきではないか。東京メトロ
の非正規労働者に対する差別こそが問題の根源にある。

同支部は再びストライキ闘争を決意。この闘いは同支部だけの闘いではなく、
全国の非正規労働者の生活と権利をかけた闘いである。

「皆さんのよってたかってのご支援を」と呼びかけている。

5月1日(木)の抗議アピール行動は午後1時から東京メトロ本社前(東京
都台東区東上野3-19-6・東京メトロ上野駅1番、2番出口すぐ)で。連絡先
は全国一般東京東部労組メトロコマース支部(TEL 03・3604・5983)。

(須田光照・全国一般東京東部労組書記長、4月11日号)

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