太平洋クロマグロは下向きの赤色の魚種。（写真／花岡和佳男・グリーンピース）

太平洋クロマグロは下向きの赤色の魚種。（写真／花岡和佳男・グリーンピース）

「次の世代に残せるように、魚を選んで食べたい」――。国際環境NGOグリーンピースはこのほど、スマートフォンのアプリケーション「グリーンお買い物ガイド～お魚編～」を作成した。環境に配慮した安全、安心な魚を買うための目安となるアプリだ。

　ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」を代表するクロマグロやニホンウナギをはじめ、アジやイワシなどの大衆魚も近年、激減してきている。乱獲により、海や食卓に魚を残せないかもしれないとの危惧から、同アプリ作成に至った。

　同アプリを使えば、よく食べる魚の資源状態や資源管理の有無が一目でわかる。たとえば、激減する魚種は下向き赤色、注意が必要な魚種は横向きの黄色、豊富な魚種は上向きグリーンの魚のマークが表示される。また、グリーンピースが大手スーパー５社の持続可能性への取り組みを評価したランキングを見ることや、ユーザーが各店舗の評価を投稿することもできる。

　アンドロイド版ではすでに配信開始。iPhone版も１月下旬に配信予定だ。詳細は、ホームページ（URL http://www.greenpeace.org/japan/app/）で確認できる。

（花岡和佳男・グリーンピース、１月24日号）