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自民党改憲草案に危機感――若手弁護士の会結成

2013年5月28日5:01PM

「明日の自由を守る若手弁護士の会」の会見の様子=4月17日。(撮影/小石勝朗)

 自民党の「憲法改正草案」に危機感を抱いた弁護士有志が「明日の自由を守る若手弁護士の会」を結成し、活動を始めた。今月一七日に東京・霞が関で記者会見し、取り組みをアピールした。

「若手」の範囲は弁護士登録してから一五年以内で、現在、会員は全国に約二二〇人。二〇~三〇代が中心なので、特に同世代への浸透を意識している。護憲・改憲の枠を超え、イデオロギーにとらわれずに、自民党改憲草案に反対していくのが目的だという。

 共同代表の神保大地弁護士(札幌弁護士会)は自民党草案を読んだ時に受けた衝撃をこう語った。

「二つの危機感に襲われました。一つは、私たちの生活や未来はどうなってしまうのかという漠然としたもの。もう一つは、次の国政選挙の結果によっては改憲が実現してしまうかもしれないという切迫したもの。市民に対して、広く、わかりやすく、しかも短期間で知らせる必要を感じ、会を設立して行動することにしました」

 まず、「憲法が変わっちゃったらどうなるの?」と題したA4判四つ折りのパンフレット(一部一五円)を発行した。自民党草案が立憲主義や表現の自由、平和主義、社会保障をどう変えようとしているか説明し、「私たちの生活や生き方に関わる大問題です」と呼びかけている。すでに二万部を超す注文がきているという。

「憲法ってなあに?」と題した紙芝居も作った。立憲主義がテーマで、独裁者の王様の権力を縛る「憲法」が誕生するいきさつを描いている。「憲法は本来、独裁や圧政を防ぎ、国民の権利や自由を守るためのものなのに、自民党草案は国家と国民の関係を近代以前の状態に戻そうとしている。そこに焦点を当てた」とメンバー。

 ネットや講演、雑誌への寄稿を通して発信を続けるとともに、憲法学者との共同アピール、国会議員や首長への働きかけもしたい、と意欲を燃やしている。

(小石勝朗・ジャーナリスト、4月26日号)

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