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福島県の児童養護施設に2年連続で募金

2013年1月24日6:13PM

募金が贈られた養護施設。(提供/矢野あかね)

「福島の子どもたちを忘れない」と、給食の放射能汚染防止や子どもたちの被曝防御に取り組んでいる東京の「世田谷こども守る会」は昨年末、福島県の二つの児童養護施設に募金活動で集めた約72万円を持参して訪れ、「クリスマスプレゼント」として手渡した。

「サンタProject For 福島キッズ」と銘打ったこの活動は、福島原発事故が起きた一昨年からスタート。この年は、同会が約70万円を福島県と自主避難者が多い山形県の養護施設など計6カ所に振り込んだ。

 事故から2年目となった昨年は、「これからも末永く支援を続けるために、お互いに顔の見える関係を作りたい」として、同会事務局の矢野あかねさんが福島市といわき市の養護施設を直接訪れ、手渡したもの。支援金は、ベッドの購入や子どもたちの短期保養の費用に使われる。

 一児の母親でもある矢野さんは、「『3・11』から時間が経てば経つほど世間の福島への関心が薄れていくのに、県内の子どもたちの被曝の危険性は逆に高まっている」と指摘。「親の虐待などで家庭にいられなくなった養護施設の子どもたちは、今度は原発事故による放射線リスクの懸念にさらされ、大人が作った社会の犠牲者だ」として、会として引き続き子どもたちの支援を呼びかけていくと語っている。

(成澤宗男・編集部、1月11日号)

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