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国会記者会館屋上取材の使用許可を巡り――アワプラが国賠訴訟へ

2012年10月15日6:19PM

国賠訴訟に踏み切ったOurPlanet-TVの白石草代表理事(中央)。(撮影/まさのあつこ)

 国会記者会館の屋上使用の許可を求めてきたNPO法人Our Planet-TV(白石草代表理事)は九月二四日、同会館を所有する国と管理を委託されている国会記者会を相手取って、損害賠償請求訴訟に踏み切った。

 白石氏は今年三月から続く金曜日夜の官邸前の抗議行動を撮影したいと七月から使用を求めていた。しかし計三回断られ、地裁・高裁に仮処分を求めたものの却下。そこで今回、「国会記者会は、記者クラブに加盟していないことを理由に使用を拒否してきたが、報道機関を差別し、取材・報道の自由を侵害するのは違法」(小松圭介弁護士)として提訴。「国が記者クラブの特権化を助長して競争的な報道をさせないのは、国民の知る権利の侵害だ」(同)と指摘している。

 同じ非加盟メディアでもBBC(英国国営放送)は屋上使用をした事実がある点を筆者が問うと、白石氏は「私もかつてテレビメディアとして出入りしたが、今回は『身分が違う』と記者会事務局から言われた。(屋上を使うために)ここまでしないといけないのか」と苦笑。裁判の中で使用許可を巡る裁量を明らかにしたいという。

 同日、白石氏は「メディア自らが開かれた国会記者会館の運営を行なう方向へ持っていっていただきたい」とし、同記者会常任幹事社である共同通信社の「『報道と読者』委員会」(外部識者三人で構成)に対しても、記者会非加盟メディアを排除する運営について見解を求める申し入れを行なった。

 同会館では、寺澤有氏、畠山理仁氏、佐藤裕一氏らフリーランス記者も一〇分間の代表撮影のための屋上使用を求めたが拒否された。

 筆者の開示請求によれば、会館の使用許可は「自動販売機」にも下りているため、インターネットメディアとフリーランス記者の「身分」は、目下、自動販売機より低いという滑稽な状況にある。

(まさのあつこ・ジャーナリスト、9月28日号)

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