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佐高さん、労組に「恥宣言」を勧告――脱原発署名、一次集約722万超

2012年6月28日4:43PM

集会終了後、参加者は夜のデモ行進。東京電力本店前に来ると、参加者の声は高まり「東電は事故の責任を取れ!」などとアピールした。(撮影/星徹)

「さようなら原発1000万人署名 第一次集約集会」が六月六日、東京・日比谷野外音楽堂で行なわれ、約二三〇〇人が集まった。昨年五月に始まった署名は七二二万筆を超え、署名用紙が詰まった段ボール箱が壇上に積み上げられた。

 署名呼びかけ人のルポライター・鎌田慧さんは、野田佳彦首相が関西電力大飯原発三・四号機(福井県)の再稼働に「責任を取る」と発言したことに対し、「福島第一原発事故で誰が責任を取ったのか」と疑問を呈した。「責任」どころか、事故の原因究明さえ不十分なままで、再稼働に突き進もうとしているのだ。

 本誌編集委員の佐高信さんは、電力総連に加盟する東電労組の中央執行委員長が「裏切った民主党議員には報いを」などと発言したことに対し、「チッソの労働組合が水俣病問題での対応を反省して『恥宣言』を出したが、電力総連も『恥宣言』を出すべきだ」と批判。会場は大きな拍手に包まれた。

 さようなら原発福井ネットワークの山崎隆敏代表は、現地報告をしたうえで、福井県内には廃止措置中の新型転換炉ふげんを含め一五基の原子炉があるが「地域の繁栄には役立っていない」とし、「原発依存の地域振興はもうやめるべきだ」と語った。

 主催のさようなら原発1000万人アクションは、第一次集約分の署名を野田首相や衆参両院議長に提出し、大飯原発などの再稼働中止を訴える予定だという。

(星徹・ルポライター、6月15日号)

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