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異様な光景に住民から抗議の声――陸自部隊が白昼訓練を強行

2012年6月27日7:19PM

抗議する住民ら数百人の間を小銃を携行し歩くレンジャー隊訓練生たち。「なぜ市街地を武装して歩く必要があるの?」と住民の一人は訝った。(撮影/片岡伸行)

 六月一二日朝、東京・板橋区の都営三田線西台駅前。顔を黒く塗り、迷彩服で小銃を肩から下げたレンジャー隊員が、通勤時間帯の市街地に現れた。

 その異様な光景に市民団体や近隣の住民、通行人らから驚きと抗議の声が上がる。「市街地で訓練はやめろ!」「訓練は基地内でやれ!」。「被災地支援ありがとう。でも市街地での訓練はやめて」と書かれた横断幕も。

 陸上自衛隊レンジャー部隊の白昼行進訓練は「平和的生存権や平穏に生活する権利などを脅かす違憲行為」として、行進コース近隣の住民が中止を求めた仮処分事件で、東京地裁(福島政幸裁判長)は一一日、平和的生存権に「具体的な権利性を認めることはできない」として訓練を容認する決定を出した。訓練は住民の抗議によって規模が縮小されたものの、予定どおり一二日に実施された。

 陸上自衛隊第一普通科連隊(隊長=石井一将・一等陸佐)は、六日に行なわれた住民説明会で計画内容の変更を説明。東武練馬駅前周辺の商店街をコースから外し、参加訓練生の人数を三〇人から一七人に。他方、誘導員は六人から二五人に増員した。しかし小銃装備で白昼に市街地を行進する目的が曖昧なことから、説明会では住民から強い反対の声が上がった。

 申立て人は仮処分却下後に声明を出し「一定の歯止めがかけられたことは、本仮処分の一つの成果」としながらも、訓練の強行を強く批判。「憲法九条の精神に反した同訓練の危険性や住民無視の防衛省・自衛隊の姿勢を問う必要がある」(種田和敏弁護士)とし、本訴訟提起も視野に入れている。

(片岡伸行・編集部、6月15日号)

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