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富山妙子さんが語る「戦争責任と絵画」

2012年4月20日6:54PM

富山さん(右)と聞き手の西野瑠美子さん。(写真/金涼子)

 本誌3・11連続特集(3月2日~3月16日号)の表紙を、津波・原発・福島をテーマに飾った画家・富山妙子さんの公開インタビュー「フェミニズムアートと『慰安婦』」が3月30日、東京都内で行なわれた。

 富山さんは戦後、日本人として、画家として、どのように戦争責任を果たせるかという視点で活動してきた。「多くの画家たちは戦争責任を問われない“純粋芸術”の方向へいった」(富山さん)という中、その存在は稀有だ。

 この日、富山さんがいかにフェミニズムと出会い、「慰安婦」を主題とする作品群を発表するに到ったかが語られた。1950年代から60年代、炭鉱を主題とした作品を描く中で、強制連行された朝鮮人の存在を知り、忘れられゆく彼らの声を残そうと映画を製作。上映で世界を回る過程で、朝鮮人「慰安婦」たちの存在を知った。取材を重ねるうち、「日本の兵隊は故郷に帰ってきたのに、『慰安婦』女性たちは帰ってこられなかった。捨てていいのか」との思いを抱き、「慰安婦」に捧げる鎮魂歌としての作品「海の記憶」を完成させたという。

 富山さんはその後も、フェミニズムの視点で、近代国家が女に強いた「性」の役割を告発する作品を精力的に発表してきた。己の向き合うべき対象にいち早く向き合い、発信していく力。日本の政治家たちに見習ってほしい。

(金涼子・フリーライター、4月6日号)

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