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福島の子「脱原発」訴え 横浜で世界会議

2012年2月3日6:43PM

「脱原発」展示物のブース。(撮影/編集部)

 原子力エネルギーからの脱却を目指した「脱原発世界会議2012 YOKOHAMA」(ピースボートなどが主催)が1月14、15日の両日、横浜市で開かれた。計約1万2000人の市民が参加したほか、世界30カ国から専門家や市民活動家らが出席するなど、会場となった国際会議場のパシフィコ横浜には巨大な「脱原発」のエネルギーが溢れた。

 初日の開会イベントでは、福島県郡山市から横浜市に母親と避難している富塚悠吏君(小学4年生)が「大切なのは僕たちの命ですか。お金ですか。子どもに原発はいらない」と、福島の子どもたちを今も被曝させ続けている政府・行政に問いかけ、多くの参加者の共感を呼んだ。

 両日にわたり、研究発表や各地の反原発運動の報告など市民団体の55の自主企画を含む計112の多様な分科会が開催された。特に多くの参加者を集めた福島の現状を報告する「被害の実態と被ばく最小化への提言」と題した分科会では、パネリストとして「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の中手聖一代表が発言した。

 同代表は、年間20ミリシーベルトという異常に高い数値が「安全基準」とされ、子どもの健康に不安を感じた親が「自主避難」しても補償らしい補償をしない政府のやり方は「棄民政策だ」と厳しく批判し、一刻も早い子どもたちの救済策実施を訴えた。

(編集部・成澤宗男、1月20日号)

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