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朝日レッドパージの会 61年目の集い

2011年8月26日12:54PM

今後、「会の存続」も切実な問題になる。(写真/片岡伸行・編集部)

朝鮮戦争(1950年6月25日勃発)を背景に共産党員とその同調者らが公職・職場から一方的に追放・解雇されたレッドパージから61年目の夏。「朝日RP(レッドパージ)の会」の集いが7月28日、東京都内で開かれた。

レッドパージは、GHQ(連合国軍総司令部)の指令と政府・企業による大規模な思想・言論弾圧事件で、全国で公務員や民間企業の労働組合員ら少なくとも1万人余がクビを切られた。マスコミの中でNHKに次いで解雇が多かった朝日新聞社では、50年7月28日を皮切りに計104人が職場追放された。朝日RPの会は30周年の80年に開いた集いをきっかけに発足。以来毎年、解雇を宣告された7月28日に集いを催してきた。当初は数十人の参加者があったものの高齢化とともに参加者も減り、昨年は12人、今年はついに一ケタの7人となった。

集いでは、闘争時に毎晩ガリ版刷りで発行していた新聞『国民と共に』などの資料や写真を見ながら、故人となった人や闘争時の思い出などを語り合った。

車椅子で参加の土屋実さん(84歳)は「61年経ったが戦争はなくならないし、原発事故でこの国も政党政治も行く先がわからなくなっている」と話した。また、高齢化や参加者減少に伴い、「会の存続」も話題になったものの、「もう少し様子を見る」ことに。連絡先は北野照日さん(TEL 03-6411-1992)。

(片岡伸行・編集部、8月5日号)

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