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元海兵隊員が語った本音 「沖縄は自分たちが分捕ったという意識」

2010年6月29日5:56PM

 普天間基地代替施設への反対運動を一四年間続けている地元住民団体・ヘリ基地いらない二見以北一〇区の会は一七日、「元海兵隊員がホンネで語る」講演会を開催した。名護市二見以北一〇区は米海兵隊キャンプ・シュワブに隣接し、実弾演習の機関銃音が日常的に聞こえ、実戦さながらの装備を施した米軍車両が往き来する。基地のフェンス向こう側の素顔を知りたいと、日本人で初めて米海兵隊に入隊し、四年間勤務した高梨公利さんを迎え、八〇人余の住民と一問一答で話した。
 広島市出身で被爆三世でもある高梨さんは、米国を見返してやりたい思いから、日本国籍のまま米国の永住権を取り二三歳で入隊したという。陸上自衛隊で二年間勤務したこともある彼は、日本の自衛隊と米海兵隊との違いを「アマとプロ」と表現した。「海兵隊の新兵訓練は、上官の命令に機械的に従う人間を作るもの。自分の意思を持つことは許されない」。
 一九九五年、高梨さんはキャンプ・シュワブに半年間配属された。それは、米海兵隊員による少女暴行事件が起こり、米軍基地に反対する沖縄の島ぐるみ闘争が展開された頃だ。他の隊員の受け止め方は「多くの事件の一つ」でしかなかったが、高梨さんは怒りに震えた。「歓迎されていると思い込んでいる兵隊に、嫌われていることを解らせないといけない」「沖縄に海兵隊がいるのは戦略的な理由ではなく、沖縄は自分たちが分捕った島だという意識と、日本政府の思いやり予算ゆえだ」と彼は語った。高梨さんは一四日から一七日、県内四大学と沖縄市でも講演した。

(浦島悦子・フリーライター)

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