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『週刊金曜日』編集委員のご紹介
田中優子(たなか ゆうこ)
人が地に足をつけて生きていた時代から見ると、今はほとんどが、ありもしない風船をつかまえようと、ぴょこぴょこ飛び上がっていますね。そんな風だから「日本」という幻想にもしがみつきます。「一体感」とやらをほしがります。歴史から目をそむけます。無知に逃げ込みます。人々のそういう欲望を利用して、利益をむさぼる人も出てきます。そのために戦争もするでしょう。私は、自分の足もとをみつめながら、孤独に落ち着いて生きる方途を探したいのです。それを探すために、誤魔化しの向こうの事実を少しでも知りたいと思っています。
- 略歴
- 1952年横浜生まれ。法政大学社会学部教授、国際日本学インスティテュート(大学院)教授。江戸時代の文学、美術、生活文化、海外貿易、経済、音曲、「連」の働き、東アジア・インド・東南アジアと江戸の交流・比較研究などを研究。江戸時代の価値観から見た現代社会の問題に言及することも多い。『江戸の想像力』で芸術選奨文部大臣新人賞、『江戸百夢』で芸術選奨文部科学大臣賞・サントリー学芸賞。その他多数の著書がある。近著に『カムイ伝講義』。