編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

重要土地等調査・規制法案

 沖縄にお住まいの読者の方から、今国会が始まってまもないころ、“強権的で恐ろしい法案が出ているので取りあげてほしい”とお手紙を貰った。

 重要土地等調査・規制法案のことだった。この法案、知れば知るほど成立させてはいけない法律だと感じている。それが、衆議院内閣委員会でたった3日の審議で、強行採決されるとは。

 5月21日に質疑に立った、この法案に「思い入れが深い」杉田水脈議員(自民)の「意見」は凄かった。

 法適用の可能性が問われた辺野古新基地建設などの抗議行動をとりあげ、「フェンスに結ばれたリボンや……横断幕、そして派遣された(正:自主的に来た)人々に支給されている(正:人々が購入した)お弁当のごみなどが、風に飛ばされるなどして、基地の中に入ってしまうことも十分に考えられます」。

 一見してただちに重要施設の機能を阻害しているように見えなくても“問題だ”と言いたいようだ。今週号10~12頁の記事を多くの人に知ってほしい。