編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

4月5日、翁長雄志沖縄県知事と菅義偉官房長官がようやく会談した。

編集長後記

 4月5日、翁長雄志沖縄県知事と菅義偉官房長官がようやく会談した。昨年12月の翁長県知事誕生以降、政府は話し合いを避け無視をしてきた。異常かつ幼稚な対応である。政府はカネや選挙や法手続きで沖縄を支配しようとしてきたが、いい加減その手が通用しないことを理解すべきだ。会談の公開部分は4月6日付『沖縄タイムス』デジタル版に全文が掲載されているが、〈沖縄は全国の面積のたった0・6%に74%の米軍専用施設が置かれ〉 ている構造的差別を県民が直視し、その解決を求めているからだ。

〈アジアを見据える、あるいは中東を見据えるところまで沖縄の基地が使われるんじゃないかと思ってますけど、この辺の根本的なご説明がないと、新辺野古基地はおそらくは難しい。県民の今日までのいろんな思いは絶対に小さくはなりません。もっと大きくなって、この問題に関して私は話が進んでいくと思っています〉(以上の引用は翁長知事発言)。安倍首相は沖縄にたいしてドアを開き、話し合うべきだろう。 (平井康嗣)