週刊金曜日 編集後記

1306号

▼コロナ、コロナのとんでもない1年になりましたが、オンラインが広まったおかげで、日時や開催場所の関係で参加できなかった勉強会などに出られるようになったことは、唯一、よかったと思っております。主催者によっては録画配信もしてくれるので、そうなるともう、本当に自分の都合のいい時間や場所で視聴&勉強できます。それにオンライン勉強会などに参加してみると、たくさんの人が自分同様に学んでいるということもわかり、励みにもなります。
 世の中には学びを支援するオンラインツールが山のようにあり、それらを実践してきた方たちが惜しみなく知識をシェアしてくれる──ということも新鮮でした。こんな世界があったとは、本当に知りませんでした。自分の不明を恥じました。
 今年得た知識は、コロナがなければ得られなかったものばかり。社会人の学びにまことオンラインは欠かせないなと、つくづく身にしみる次第です。(渡辺妙子)

▼東京都は11月19日、534人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。前日の493人に続き2日連続の過去最多となった。小池百合子都知事は臨時会見で、会食を通じた感染拡大を防止するため、「五つの小」を意識してほしいと呼びかけた。
「五つの小」とは、会食において「小人数」「小一時間」「小声」「小皿(に取り分ける)」「小まめ(な手洗いやマスク着用)」を心がけてほしいということだ。一連のGo To、止めなくて大丈夫なのか。電車も少し空いてきた気がする。
 よりによって、この日は1万円払えば1万2500円分を使える「Go To Eat Tokyo 食事券」の購入申込み開始日(スマホからは先着順)にあたり、さらに「11月の第3木曜日」ということでボジョレー・ヌーヴォーの解禁日というお祭的なイベントとも重なった。
 日本国内での新型コロナウイルス新規感染者数は各地で増え続けている。「医療崩壊」の懸念も心配されはじめてきた。(本田政昭)

▼前回の編集後記でカボスについて書いたところ、産地である大分県臼杵出身の方からファクスをいただきました。「白菜たっぷりのみそ汁にカボスを1~2滴しぼるとおいしいですよ。イワシのつみれを入れた吸い物等にも合いますね。麦焼酎のお湯割りは定番」とのことです。情報ありがとうございます。今度試してみます。
 さて、15年以上愛用したCDプレーヤーが壊れてしまいました。新品を買い直すか、型落ちの比較的安い中古にするか、それともこの際、ネットワーク・オーディオを構築するか悩んでいます。
 ネットワーク・オーディオにする場合はいろいろと選択肢が豊富ですが、どの程度の商品でどの程度の音質が得られるかが実感としてわからないのです。ネット情報も玉石混淆のように感じます。
 快適に"巣ごもり"するためには音楽は大切ですよね。迷っている間が楽しいともいいますので、いろいろと情報を集めていきたいと思っています。(伊田浩之)

▼今年2月から投稿のページ(「言葉の広場」と「論考」)を担当し、編集後記を書くのは、これで二度目となります。
 四半世紀ほど全国紙の新聞記者をやっていました。政治担当が長く読者の方たちとの交流がほぼなかったので、9カ月をすぎてもなお新鮮な気分でいます。
 編集部からライターに原稿をお願いする場合には、そのテーマについては一定の理解がありますが、ご投稿の内容については基礎知識が欠けている場合も少なくありません。事実関係を確認しようと、インターネットなどで調べるのですが、「ほお、そうだったのか」と、すごく勉強になります。
 さらに「役得」も。ご投稿いただいた方から時折、葉書、手紙、メールで励ましのお便りをいただくのです。「佐藤さんも、健康に気をつけて」とあると、うるると涙腺がゆるみます。立派な冊子や本を送っていただくこともあります。すべて、私の「宝物」として大切に保存しています。(佐藤和雄)