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ジェンダー情報

【政府】野田聖子大臣がセクシュアルハラスメント問題で女性記者らと意見交換 5月28日

 野田聖子総務相兼女性活躍担当相兼内閣府特命担当相(男女共同参画)は5月28日、前財務事務次官のセクシュアルハラスメント問題を踏まえ、防止策を検討するため、メディアの女性記者や経営者側と懇談会を内閣府で開いた。出席者は非公開。野田大臣は終了後に記者会見し、「官僚だけでなく、政治家もひどいと聞いた。しっかり取り組まないといけない。今国会中にセクハラ対策をまとめたい」と話し、法整備に関しては「時間がかかる。まずは未然に防ぐ対策を徹底させる」として当面は見送る意向を示した。
 また、政府は23日に男女共同参画会議(議長・菅義偉官房長官)を首相官邸で開き、6月上旬に決定する「女性活躍加速のための重点方針2018」に盛り込むべき事項をまとめた。その中でセクシュアルハラスメントの根絶に向けた対策の推進を盛り込み、セクハラは「重大な人権侵害」と指摘。被害者の保護や加害者に対する厳正な対処、相談窓口の整備を徹底することなどセクハラの根絶に向けた対策を推進するよう関係閣僚に求めたという。(28日付共同、23日付時事ドットコム、NHKより)

【国会】参議院法務委員会で性暴力、セクハラ対策について各党議員が質問 5月24日

 参議院法務委員会で5月24日、自民党の中西健治議員、共産党の仁比聡平議員、沖縄の風の糸数慶子議員が性暴力やセクハラ対策についてそれぞれ質問した。
 中西議員は「性犯罪の再犯防止については犯罪者に対する対応だけではなく、被害者の生活の平穏、その他の権利や利益に十分配慮して、さらには二次被害の防止や被害者の心情といった面にまで気を配るといった丁寧かつ包括的な対応が求められる」と述べ、再犯防止の具体策について質問。上川陽子法務大臣は、「医療・福祉関係機関との連携を強化、矯正施設収容中から出所後まで一貫性のある効果的な指導を実施、矯正施設や保護観察所における専門的な指導や処遇プログラム等の性犯罪者等に対する指導等、新たな性犯罪被害者を生まないための方策の充実を図っていく」と答弁した。
 仁比議員は、刑法(性犯罪規定)の3年後見直しに向け、「多様な性暴力被害者当事者の参考人招致を、今国会中に実現をしていただきたい」と法務委員長に求めた。糸数議員は、「日本には、何がセクハラに当たるかを明確に定義した上で、これを禁止するという法律上の明文の禁止規定もない。被害者が訴えるとすれば民法の不法行為くらいだ」と述べ、法整備の必要性を訴えた。