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100年の街路樹を五輪開発から守る署名

 今年7月、東京都千代田区の街路樹に突然「樹木撤去のお知らせ」が貼られました。場所は一ツ橋、学士会館前、共立講堂脇。樹齢100年のイチョウ32本とプラタナス5本が並ぶ壮麗な街路樹です。

 同区は2020年の五輪に向け大規模な道路工事を計画。合計306本もの樹木を伐採しようとしています。すでに白山通りでは都による伐採が始まっています。

 100歳の街路樹の通りも、2億円で業者に発注。区役所は伐採について、区議会にも住民にも知らせずに行なおうとしました。

 いざ伐採という夜。ここで学生時代を過ごした筆者(愛みち子・大学講師)が発見し、工事は中断。その後「千代田の街路樹を守る会」を立ち上げ、母校の卒業生から陳情と約2000筆の署名を集め、区議会に提出しました。ネット署名キャンペーンも始め、世界中から賛同が集まっています。

 10月同区議会は街路樹保護の基本方針と設計変更を決めましたが、区役所はまだ伐採を否定せず、都庁は計画変更もしていません。
「愚者は木を伐る、賢者は木を残す」と言います。私たちが未来に残したいのは、開発道路ではなく、樹木であり環境であり伝統です。この思いを千代田区政と東京都政に反映させるための署名を呼びかけています。署名は、URL・http://chiyodatrees.wixsite.com/treesからネット上での署名をお願いしています。問い合わせは「千代田の街路樹を守る会」Mail・chiyoda.trees@gmail.comまで。