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『坂の上の雲』批判ブックレット 好評発売中

「えひめ教科書裁判を支える会」は、昨年一一月からNHKが司馬遼太郎の『坂の上の雲』をドラマ化、大々的に宣伝して放送し始めたことに大きな危惧を抱きました。この小説は、愛媛県教委が三度にわたって採択した中学歴史教科書「新しい歴史教科書」を作成した右翼歴史修正主義団体「新しい歴史教科書をつくる会」が賛美しているように、朝鮮半島を植民地化した日清・日露戦争を正当化する歪んだ内容で満ちています。

 私たちは二〇〇四年にも、小説の舞台となった松山市が「『坂の上の雲』記念館」(現、坂の上の雲ミュージアム)を建設しようとした際、市に小説の危険性を指摘し、司馬の誤った歴史認識を一切展示させない成果を勝ち取りました。さらにNHKに対し昨年一〇月、公開質問状を提出し、この小説の自国民族優越主義と数々の歴史的歪曲についての見解を質しました。しかしNHKは、具体的な回答を避けて放映を強行したのです。

 このため、昨年一二月にブックレット『検証“坂の上の雲”―その、あまりにも独善的・自国中心的なるもの―』(一冊五〇〇円、送料別)を発行しました。幸いにも好評で、韓国併合一〇〇年を迎える今年、より多くの方に日本の朝鮮半島侵略の歴史認識を歪めるこの小説のウソと危険性を知ってもらえればと思います。

▼申込先:電話番号&ファクス0898・23・5808メールアドレス zxvt29@dokidoki.ne.jp/郵便振替名・教科書裁判を支える会/郵便振替口座01610・4・31943