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金曜日から

金曜日から(2009/7/31)

▼対談やインタビューの収録後、校正紙のチェックをしなくていい、という人はほとんどいない。特に政治家はチェックが厳しくて、「そんなこと言っちゃっていいの?」と思うほど面白い話をしていたのに、文字にしたらその部分を全部削る人もいる。だから今週号に登場する後藤田正純前議員が「送らなくていいですよ」と言った時はちょっと驚いた。そう言われると、「ここはオフレコで」と言われたところは仁義上出せない。上手い。なかなかの政治家だ(念のため送ったが直しはなかった)。

 総選挙では自民党が歴史的大敗を喫するだろうが、後藤田氏のようなリベラル保守が減り、国家主義者が民主党から出て大量当選するかと思うと怖い。候補者の考えを問わず「今回は民主」で投票すれば郵政選挙の二の舞だろう。

 ところで、「歴史的大敗」と打ちこんだら最初に「歴史的頽廃」と出た。自民党の現状からするとこちらのほうが合っているかもしれない。(宮本有紀)

▼市民の側が、既得権を持っている人をいかにうまく動かして、地域を変えていけるか。今週号の「佐久総合病院」の筆者、山岡淳一郎さんと打ち合わせをした時、こんな話になった。たとえば「医療を中心とした街づくり」という考え方。地域の第一次産業や商工会、教育機関などとも連繋し、長期的な雇用創出を目指すという理想は、あくまで「官」への要求や依存ではなく、「新しい公共」を模索するという発想に基づいている。

 理想を継続し続けるには「お金と人」が不可欠だ。眠っている資産をどう活用し、長期的利益を生み出していくか。「驚きの発想」をする人たちは日本各地に必ずいるようで、硬直化した地域産業や商店街、そして労働組合などを新たに立て直す人たちの「ウルトラC」を、本誌で今後も紹介してもらう予定だ。

 自分たちの生活と、社会的還元のパイプをどう切り結んでいくか。身の回りの、あらゆることに応用できる発想だと思う。(山口舞子)

▼「金曜日はニセモノだけれど、ほかよりはずっとマシ」との評価をある人から受けた。なにを!とは思わない。むしろ同感であり、好評であると思う。

 ニセモノは不純で、不足し、ブレている。しかしそれは何と比較してか? 前提されているのは、純粋で、満足な、一貫した「私のホンモノ」である。そのホンモノに対して差異だけでなくいくらかの近似性を認めるからこそ、ニセモノなのだろう。そうでなければただのベツモノだ。

 明確な自己定義は主体的な生き方に不可欠だ。そしてそこからの距離や違いで他者を定義することもその帰結である。だからこそ、どこまでを自らのニセモノに含められるかが問われるように思う。

「あなたは私のホンモノだ」と同一視するのでも「あなたは私とベツモノだ」と切り捨てるのでもなく、「あなたは私のニセモノだ」。そう言う人とこそ、つながっていきたい。(高橋望)

▼♪夏が来~れば思い出す~ 村の盆踊り大会。小さな村ですが、けっこう本格的で、きちんとした矢倉が立ち、その周りをぐるぐると踊ってました。ど~らど~ら、ドラえもん音頭~♪とか。

 お気に入りの浴衣を着せて貰ってご機嫌な私は嬉々として夜遊びに出かけていったものです。田んぼの畦道を通って会場に。その途中で見たホタルのぼんやりとした光は今でも鮮明に覚えています。でも、いつからか、田んぼからホタルの姿は見えなくなりました。

 今週号の特集、アンドリュー・デウィットさんと飯田哲也さんの対談の中で印象的だったのが「これは産業革命なんだ」という視点。エコ(環境)というと、どうしても自然破壊とか、地球滅亡とかの暗いイメージが先に思い浮かんでいたので、とても新鮮でした。

 環境産業革命によって、村にもまたホタルが戻って来ればいいな、と思います(ゆげたりえ)

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